神様がくれたインド旅

~ある夜突然、頭に浮かんだインドの地名“バスタール”  それだけを理由に訪れた初のバックパックの旅。これは、その一部始終をつづった旅日記です~

vol.25 インドでは、列車の時刻とフロントチーフは信用ならない

11/4 6日目 早朝、 僕はVisakhapatnam(ビシャカパトナム)の バススタンドにいた。 外はもやがかかっていて肌寒い。 昨晩乗った夜行バスは、 定刻通りにJagdalpurから発車した。 列車とは大違いだ。 インドの特急列車は移動距離が長いので、 寝台がつ…

vol.24 Bastarとブッダの聖地が教えてくれた『悟り』

そのあとについにたどり着いた Bastar村の滞在時間は、 たった20分程度だった。 Bastar村にはほんとに何もなかった 決めていたとおりおじいちゃんに、 「なにか食べたい。」と言って、 食堂に連れていってもらった。 サモサ2個と他にも少し注文して、口に…

vol.23 Bastarの太陽

早すぎる再会を果たした僕とおじいちゃんには、 妙な親近感が湧いていた。 タクシーへ乗るなり 「Let's go Bastar!」と言うと、 おじいちゃんはニコニコしながら、 「ミュージアムへも行こう。」と返事をした。 英語とタミル語の会話だが、 もう言葉の壁は…

vol.22 Bastar村にまだ旅の目的は残っているのか?

Jagdalpurに帰ってくると 、タクシーはそのままホテルに着いてしまった。 おじいちゃんは両替のことをすっかり忘れているようだ。 またすぐに車を出してもらい、 近くの郵便局で停めてもらった。 ひとりで郵便局に入ると、中は人でごった返していた。 ゆうに…

vol.21 「起こる全てに意味がある」の本当の意味

帰りのタクシーのなかで、 僕はもうBastar村行きを求めなかった。 それくらいじゅうぶんな体験があの渓谷にはあった。 ほんの一か月前には、 東インドのこんな山奥に来ることを 僕は全く知らなかった。 この旅の発射ボタンは自分で押したが、 そのほかのほと…

vol.20 自分史上最高のモテ期と景色

その広大な原っぱにはファミリーや若者達が数組いた。 若者達が僕に気づいて近づいてくる。 国籍は?と聞かれ、日本だと答えたところから、 有名人ばりのちやほやが始まる。 「写真を撮ってくれ」だの、 「名前は?」だの「歳は?」だの、 質問攻めである。 …

vol.19 タクシーのおじいちゃんに身を委ねる

おじいちゃんと車に戻ると、 エンジンをかける前にBastar村の地図をスマホで見せた。 「ここに行きたい」と何とか伝えてみる。 伝わったのか、意外とすぐにOKっぽいジェスチャー。 よっしゃ!と心で叫ぶと、すぐにおじいちゃんが付け足した。 「5km」。 …

vol.18 僕というちっぽけな滝

おじいさんは僕に、 「滝の下に舟が出てるから行ってみよう。」と 言っているようだ。 「ぜひ!」と案内してもらい、 長い階段を降りて河原に出る。 ひとり100ルピーだそうで、 船頭から200ルピー請求を受ける。 なるほど、おじいさんも一緒に乗る気だ…

vol.17 インドのナイアガラ Chitrakote Falls

このタクシードライバー、 歳は60代か、 真っ黒な肌に年齢以上の小じわが目立つ。 白髪の坊主頭で160cmもない小柄なおじいさんだ。 来ているものはうす汚れていて、 素足のまま外を歩く。 道中、何も言わず急に車を停めたかと思えば、 自分の紙タバコ…

vol.16 運命の朝

11/3 【5日目】 旅の最重要日の朝が来た。 自然に目が覚め、ゆっくりとヨガと瞑想をする。 昨日チーフの話では、 両替は8時30分に開く近くの郵便局でできるらしい。 9時のタクシーに間に合うよう、 8時半前に部屋を出る。 フロントへ行きルームキ…

vol.15 上はフリース、下はフリーズ。

神様からのメッセージには、実はインド旅では完結していなかった!! このブログの後のお話は、『君は神だ☆』と言われましても・・・をご覧ください。 このブログを最初から読みたい方は、 vol.01 突然、謎の文字が頭に浮かびまして・・・からご覧ください。

vol.14 インドのシーリングファンが半端ない!

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vol.13 自分史上初!インドの屋台と、バイクノーヘル3人乗り!!

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vol.12 ミノル、Basterに到着する

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vol.11 インドのバスに乗る!

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vol.10 さらばChandoori Sai

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vol.09 Chandoori Saiを宿に決めた2つの理由

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vol.08 インドのリズムに体を慣らす

Chandoori saiのオーストラリア人オーナーLeonは、 僕を温かく歓迎してくれた。 着くなり腹が減っただろうと、 チキンと地元オーガニック野菜の煮込みとライス、 それに洋梨とショウガとグラノラで作った自家製デザートまで出してくれた。 よく考えるとイン…

vol.07 インドの洗礼②

ヴィシャカパトナム行きのIndiGOは不思議な便だった。 途中下車があるようで、目的地の前にブヴァネシュワルに停まった。 降りようとするのをCAに制止されてやっと理解した。 ヴィシャカパトナムも終点ではないようで、 僕たちを降ろすとまたすぐ離陸の準備…

vol.06 インドの洗礼①

「日本に帰りたい…」 僕がそうつぶやいたのは、 コルカタから国内線でヴィシャカパトナム空港に着き、 そこから最初の宿泊先であるチャンドーリサイに向かうタクシーの中のだった。 インドに着いた初日のことである。 逆三角形のインドでコルカタは右の角と…

vol.05 得ることと、与えること

決めたからにはインドのこと、何よりバスタールのことを調べ尽くす! と意気込んで地球の歩き方を隈なく見たが、 バスタールのことは一言も書かれていない。 せめて、Google mapで場所を特定したいのだが、ヒットしない。 バスタールのスペルを調べるため、 …

vol.04 『10月25日』というメッセージの真偽

まだ心のどこかに迷いはある。 いや大いに迷っている。 しかし行くならすぐに準備を始めなければならない。 まずは、パスポート。 どこかにしまってあるはず。発見するも期限切れ。 メッセージを受けた土曜から明けた月曜日にさっそく動き、発行日が決まる。…

vol.03 人はやったことよりも、やらなかったことに後悔する。

気がつくと僕はパソコンモニターの5cmほど前で、 目をむいて画面を見ていた。 気がついてからもまた、しばらくはその状態で放心していた。 検索結果のTOPには、こう表示されている。 ”バスタール|インドみどころMAP” 丁か半か、そのさいの目に全て委ねた…

vol.02 バスタールとバスタオル

ここまでくると、僕は考えることを諦めて浮かんでくるフレーズをただ凝視した。 言葉は順に浮かんでは消える。 あとになるほどフレーズがぼんやりしてピントが合わない。 「バ・・・」「・・・ル」「バス・・」と口にして、 絞り出すようにやっと「バスター…

vol.01 突然、なぞの文字が頭に浮かびまして・・・

『時を駆けよ』 『未来を変えよ』 『インド バスタール』 はっきりとそう神のメッセージを頭のなかに観たそれがこの旅の動機の全てだった... 2017年10月14日(土) いつも通り22時で店を閉めてスタッフを帰したあと、 ひとりで残りの片づけをして…