神様がくれたインド旅

~ある夜突然、頭に浮かんだインドの地名“バスタール”  それだけを理由に訪れた初のバックパックの旅。これは、その一部始終をつづった旅日記です~

vol.12 ミノル、Basterに到着する

神様からのメッセージには、実はインド旅では完結していなかった!!

このブログの後のお話は、『君は神だ☆』と言われましても・・・をご覧ください。

 

このブログを最初から読みたい方は、

vol.01 突然、謎の文字が頭に浮かびまして・・・からご覧ください。

 

Jagdalpur駅の隣にあるバススタンドに着くと、

母親の弟がバイクのそばで待っていた。

おそらくこのバイクに母親と子供を乗せて実家へ帰るようだ。

 

日本だと子供が危ないとかかわいそうとか思ってしまうが、

車窓から何度も見ている風景だ。

 

彼は僕とあいさつを交わすと、

さっそく近くに待機しているオートリクシャのひとつに声をかける。

僕を指定のホテルまで乗せるよう指示してくれているのだ。

価格交渉までしてくれたので、たった30ルピーですんだ。

 

オートリクシャでは基本メーターは使わない。

距離と、乗り合いか貸切か、

でだいたいの相場が決まっているらしい。

現地人と外国人でも設定価格に違いがあることもありえる。

 

きっと30ルピーはそうとう安い。

ただ、安さで一番驚いたのはここまで乗った長距離バスだ。

2時間半かけて移動して70ルピー(約120円)とはこれいかに。

たまげたコストパフォーマンスだ。

 

そう考えているとあっという間にホテルに着いた。

しかし、ドライバーがフロントに確認してくれたが

部屋が空いてないらしい。

 

ドライバーはすぐまた別のホテルに連れて行ってくれた。

そこはChandoori Saiでオーストラリアンファミリーの通訳が

紹介してくれたうちのひとつだった。

 

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チェックインして部屋に入るとすぐに

フロントからの電話が鳴る。

 

何を言っているのかわからず

しどろもどろしていると電話が切れた。

 

今度はドアをノックされる。

フロントマンかと思いながら開けると、

立っていたのはオートリクシャのおじさんだ。

現地語なのでわからないが、

どうやら運賃を払い忘れたらしい。

丁重にお詫びしてドアと閉め、

やっとやっと静かなひとりの空間を味わう。

 

いま僕は本当にBastarのなかに着いたのだ。