神様がくれたインド旅

~ある夜突然、頭に浮かんだインドの地名“バスタール”  それだけを理由に訪れた初のバックパックの旅。これは、その一部始終をつづった旅日記です~

vol.15 上はフリース、下はフリーズ。

神様からのメッセージには、実はインド旅では完結していなかった!!

このブログの後のお話は、『君は神だ☆』と言われましても・・・をご覧ください。

 

このブログを最初から読みたい方は、

vol.01 突然、謎の文字が頭に浮かびまして・・・からご覧ください。

 

 

フロントでチーフにもうひとつの相談事、

Visakhapatnamへの交通手段を聴いてから、

部屋に戻る。

 

電車とバスなら電車がおススメらしい。

たしかにJagdalpurは始発駅なので遅れる可能性も少ない。

Visakhapatnamから飛行機に乗り継ぐため、

遅延は困る。

 

到着時間を基準にいくつかの電車の候補をチェックする。

まだネットが繋がらないので、

ホテルのWi-Fi環境は貴重だ。

というより生命線だ。

 

余念なく調べていると、

急に通路でガシャガシャと音がする。

誰かが何かを操作している。

すると、今まで止まっていたエアコンの冷風が、

壁の上部の通気口から入ってきた。

外からスイッチを入れたようだ。

しかしこれがすごい強風なのだ。

日本のエアコンの10倍はくだらない。

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奥の壁にあるのがエアコンの送風口。手前のロープに手持ちのズボンをすべて干している。

 

時計を見ると23時。

この時期のインドの夜にエアコンは不要だ。

むしろ寒いくらいだ。

それになぜいまになって急に?

 

フロントに止めるようCallするが

電話の掛け方が間違っているのか繋がらない。

幸いフロントから一番近い部屋なので、

行ったほうが速い。

ノープロブレム。

 

部屋を出ようとしたところで気が付いた。

まずい、手持ちのズボンは全部干してある。

どうしようか、

考えている間にもどんどん室温が下がっていく。

冷凍庫に閉じ込められる、

テレビでよくあるシーンを思い出す。

 

たまらずフリースを着込むが、下はパンツ。

電話にリトライしたいが、

スタッフが入ってきた時、

この姿の僕を見てどう思うだろうか?

 

これが日本人の寝間着だと勘違いされるのも日本に申し訳ない。

仕方なくパンツを脱ぎ、

キンキンに冷えたドボドボのズボンをはいて

ロボット歩きでフロントまで行き、

クーラーを切るように頼んだ。

 

しかし、クーラーは弱められても、

切ることは出来ないらしい。

「さっきまで止まっていただろう!」と突っ込みたいが、

英語が出てこない。

 

困り顔の僕に「毛布をかぶって寝てください。」と言い残して、

有能なボーイは去って行った。

 

もう寝ることにする。