神様がくれたインド旅

~ある夜突然、頭に浮かんだインドの地名“バスタール”  それだけを理由に訪れた初のバックパックの旅。これは、その一部始終をつづった旅日記です~

vol.10 さらばChandoori Sai

神様からのメッセージには、実はインド旅では完結していなかった!!

このブログの後のお話は、『君は神だ☆』と言われましても・・・をご覧ください。

 

このブログを最初から読みたい方は、

vol.01 突然、謎の文字が頭に浮かびまして・・・からご覧ください。

 

 

11/2 【4日目】


翌朝、朝食をみんなでとったあと、

昨晩書いた英語の手紙をLeonと、ファミリーそれぞれにスピーチした。

みんな喜んでくれたようだ。

ファミリーの奥さんは僕がスピーチで使った、

”yearning(憧れ、思慕)”という言葉がとても気に入ったようだ。

 

Leonは「旅の道中で何かあったら、いつでも戻っておいで」と言って、

チキンとオニオンペッパーのサンドイッチと、

ミネラルウォーターを持たせてくれた。

 

その温かい流れのまま出発、さらばChandoori Sai!のはずだった。

ところが、念の為と思って調べた列車の状況は、

なんと3時間半以上の遅延らしい。

 

Leonに相談すると、

途中にあるJeyporeまでは宿の車で2時間かけて送ってくれるらしい。

Jeyporeから列車でBastarに向かうこともできたが、

「絶対にバスにしなさい」と言うので、従うことにした。

この国では、列車よりバスのほうが信用できるらしい。

いわゆるインディアンタイムだ。

ついに下界へ出発するときが来た。

 

車はLoraputを経由してJeyporeへ。

片道2時間も申し訳ないと思っていたが、

ドライバーのインド人アルメンダの知り合いも同乗していたし、

毎日用事で2往復すると聞いて安心した。

 

宿代はルピー払いのみで持ち合わせが足りなかったので、

不足分はJeyporeのATMでおろして支払うことになった。

Leonにはいろいろと迷惑をかけてしまった。

 

アルメンダはJeyporeのバススタンドのベンチに僕を促すと、

バススタンドのスタッフに、

「この日本人はJagdalpur行きのバスに乗るから、

バスが来たら案内してやってくれ。」、

と伝えてくれた。

そして風邪をひいているとは思えないテンションと笑顔で帰っていった。

 

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Jeyporeのバススタンド。お世辞にもきれいとは言えない

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バススタンドからの風景

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日本で言うところの駅前のコンビニが、この売店にあたる

 

 

今の時間は11時。

13時30分のバスの出発時間まで、さて何をしたものか。

さっきATMで宿代だけキャッシングしたが、

持っている米ドルをルピーに両替しないと旅を続けられない。

今のうちに両替を済ませたいのだが、場所がわからない。

それに黙って離れると僕を気にかけてくれている、

(そんな素振りはまったく見せずに怪訝な表情で立っているだけなのだが)

バススタンドのスタッフに悪い。

英語も話せるとは思えない。

とりあえず30分くらいは座っていたが、やはり我慢できずに席を立った。

 

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駅前の通り