神様がくれたインド旅

~ある夜突然、頭に浮かんだインドの地名“バスタール”  それだけを理由に訪れた初のバックパックの旅。これは、その一部始終をつづった旅日記です~

vol.16 運命の朝

11/3 【5日目】

 

旅の最重要日の朝が来た。

自然に目が覚め、ゆっくりとヨガと瞑想をする。

 

昨日チーフの話では、

両替は8時30分に開く近くの郵便局でできるらしい。

 

9時のタクシーに間に合うよう、

8時半前に部屋を出る。

フロントへ行きルームキーを預けて外へ出ようとすると、

「タクシーを予約してますよね?」と声をかけられる。

 

「そうだけど、その前に郵便局で両替したいんだ」と言うと、

「郵便局は10時からですよ。」と返される。

 

今すぐチーフを呼んで来い!と言いたいところだが、

もめても仕方ない。

 

若いフロントマンと両替の相談をしていると、

ロビーのソファーで新聞を広げていたおじいさんが近づいてきた。

どうやら今日のドライバーらしい。

 

英語は話せないらしく、

現地のタミル語?でフロントと会話している。

滝に行った帰りにホテルの近くの銀行に寄ってもらってからホテルに戻り、

そこで料金を払ってもいいかと尋ねると、

フロントもドライバーもOKだった。

さっそくタクシーに乗り込む。

 

Chitrakote Fallsまで30km1時間のドライブ。

車内の交渉でBastar村にも行ってもらうつもりだったが、

誤算だった。

英語さえ通じれば何とかなると思っていたが、

まったくこの旅は一筋縄ではいかない。

念のため持ってきたヒンズー語の指さし会話帳も役には立たなかった。