神様がくれたインド旅

~ある夜突然、頭に浮かんだインドの地名“バスタール”  それだけを理由に訪れた初のバックパックの旅。これは、その一部始終をつづった旅日記です~

vol.01 突然、なぞの文字が頭に浮かびまして・・・


『時を駆けよ』

 

『未来を変えよ』

 

『インド バスタール』

 

はっきりとそう神のメッセージを頭のなかに観た
それがこの旅の動機の全てだった...

 

2017年10月14日(土)

いつも通り22時で店を閉めてスタッフを帰したあと、

ひとりで残りの片づけをしていた。

 

普段と違うことと言えば、前日まであるYOGA講座に参加していて、

体も心もほぐれ切っていたことくらいだった。

 

22時半ごろだったか、灯りを消した客間でいつものように洗濯物を干していた。

その時ふいに視界の左3m先を何か白いシーツのようなものが、

スッと通るのを感じた。

 

夜中にひとり店にいると、そう感じることは珍しくないのだが、

たいていは錯覚だ。それにそれはいつも黒っぽい。

しかしこの時は白かった。そのことに妙な違和感を感じた。

 

違和感はあったが、不思議と怖くはなかった。

「なんだろう?」と思う間もなく、今度は背中全体が温かくなった。

これはそんな気がしたのではない、確実に温かくなった。

そしてあるインドの聖者の名前が頭に浮かんだ。

その聖者の名前は知っているけれど、

なぜその時その名が浮かんだのかは分からない。

 

感覚がこうも連続して先行すると、思考は必死で追いつこうとする。

現象を整理しようと頭を働かせるのだが、

頭のなかには真っ白の背景とその中央に黒い円が浮かんでいる。

 

思考のフィールドは自分の意志で作れるはずだ。

しかしこれらは自分で作ったものでは決してない。

 

例えば、自分の部屋に戻ったら別の空間になっている、

そんな感覚で頭のなかを見入っていると、中央の黒い円に文字が浮かんできた。

 

『時を駆けよ』

 

『未来を変えよ』

 

『インド バスタール』



『10月25日』