神様がくれたインド旅

~ある夜突然、頭に浮かんだインドの地名“バスタール”  それだけを理由に訪れた初のバックパックの旅。これは、その一部始終をつづった旅日記です~

vol.04 『10月25日』というメッセージの真偽

まだ心のどこかに迷いはある。

いや大いに迷っている。

しかし行くならすぐに準備を始めなければならない。

 

まずは、パスポート。

どこかにしまってあるはず。発見するも期限切れ。

メッセージを受けた土曜から明けた月曜日にさっそく動き、発行日が決まる。

10月26日。

 

つぎはビザだ。

申請手続きはパスポート発行後から約2週間。

つまり、出発できるのは、早くて11月中旬ということになる。

地球の歩き方を買い直して調べてみると、

インドの主要6空港のみ日本人限定のアライバルビザというのがあるらしい。

こらなら事前申請の必要がなく、10月中の出発も可能だ。

ゆっくり計画を立てて年明けにでも出発したらというアドバイスもあったが、

どうしても引っかかっていることがあるのだ。

メッセージの最後『10月25日』である。

 

『10月25日』というメッセージ。

これもメッセージの真偽を疑う理由のひとつだった。

メッセージがあったのが10月14日深夜でその10日後である。

パスポートを最速で申請して発行が10月26日。

ベストは尽くした。

しかし間に合っていない。

神様がこんなミスをするだろうか?

 

インドのことを相談しているうちに驚くべきことを知った。

神様にもいろんなレベルがいらっしゃって(ひとりではないのか!?)、

神を真似てメッセージを送る偽物までいるそうなのだ。

これは困った。

神様のメッセージだと、

つまり自分が発したものではない=神様からのもの、という確信が揺らぐ。

なにせスピリチュアルな体験が初めてなもんで、

正解がまったくわからない。

 

準備を進めながらも迷いに迷った結果、

メッセージを受けたとき嫌悪感がなく温かかったことだけを理由に、

神様からものと認定した。

 

メッセージの日付は神様が間違えたか、僕が見間違えたことにする。

あとになるほどメッセージはぼやけてはっきりわからなかったのだ。

 

(この日付については、あとになって衝撃の事実を知ることになるのだが、それはまた別の話。)